「TOCOMナビ」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動する
  2. 「本文」へ移動する
  3. 「上場商品ガイド」へ移動する
  4. 「サイトの利用説明」へ移動する


最新トピックス

シリーズ・ザ・ベーシック・オブ・コモディティ

「ゴムの情報の取り方」Part.3 〜変動要因の取り方〜

ゴム相場は円建てですので、他の円建ての商品相場がそうであるように、日々の値動きは為替変動に影響を受けます。円安であれば上昇、円高であれば下降するのが一般的です。しかし、為替以外の要因も複雑に絡み合っているため、為替の動きだけで相場が高下する訳ではありません。例えば、産地タイの現物オファーが需給の引き締まりで高唱えとなった場合は上昇しますし、その逆に需給が緩んでオファーが安唱えとなった場合は下落します。

注意すべき要因としてまず挙げられるのは、経済のファンダメンタルズです。景気がインフレ基調であれば、金や原油と同じようにゴム相場にとっても価格の上昇要因となりますし、その逆にデフレ基調であれば下落要因になります。また景気が良ければ自動車販売台数が伸び、新車装填用のタイヤ需要が伸びるため、景気動向に気を配らなければなりません。天然ゴムの需要内訳の80%以上がタイヤ需要であることから、特に自動車の生産や販売動向は重要です。

生産面では、季節的なサイクルがあります。時期によって天然ゴムの生産が増えるのか減るのかを認識しておく必要もあります。例年、6月から10月までは生産期、11月から翌年1月までは増産期、この逆に3月から5月までは減産期(2月は端境期)に分けられます。さらにこの生産サイクルの中でも、2月から4月前後を「ウィンタリング(落葉期)」と呼び、1年に一度、ゴム樹から古い葉が抜け落ちて新しい葉に生まれ変わる時期にあたります。このため生産活動であるタッピング(切り付け)をしても、ゴムの樹液(ラテックス)が十分に採取できず、多くの農家は生産活動を一時停止するため収穫量が落ち込みます。

近年は地球温暖化が進み、それとともに世界各地で異常気象が発生、天然ゴムの主要産地であるタイでも、大雨や旱魃に見舞われることが少なくない状況です。2005年秋のケースでは、ソンクラ県などタイ南部で記録的な大雨となり、一部の地域が洪水に見舞われるなどの被害が発生しました。この結果、生産は大きく減少し、契約していた船積みの一部が履行できなくなるという事態が起こりました。天候要因は、大豆やトウモロコシなど他の農産物と同様、天然ゴムにとっても重要な要因になります。

以上のように、需要面ではタイヤの消費に絡んだ景気などに注目する必要がありますし、供給面では産地の天候と、それによる生産状況が重要な要因になってきます。それ以外の要因としては、金や原油と同じように、地政学的リスクによる供給懸念の発生などは見逃すことができません。このほか産地の通貨、特にタイ・バーツの動きも変動要因の一つとして把握しておいた方がよいでしょう。

(TOCOMナビ 編集室)