シリーズ・ザ・ベーシック・オブ・コモディティ
「ゴムの情報の取り方」Part.1 〜相場情報の取り方〜
ゴムの国際指標は日本市場(キロ当り・円建て表示)です。最も出来高が多く、流動性が大きいこと、価格の公正性と透明性が高いことが背景にあります。特に取引量が多い東京工業品取引所の東京ゴム市場(※)が国際指標として世界的に認知されています。
指標市場であるがゆえに、独自要因で変動する場合もありますが、現物指標としてのタイ現物オファー(Offer/キロ当り・ドル建て表示)と呼応し合いながら変動することが一般的です。このオファーとは、シッパー(Shipper)と呼ばれるタイの天然ゴム生産・輸出業者が、輸入国の業者向けに提示する価格のことを指します。輸出入契約はフリー・オン・ボード(FOB=Free On Board)でバンコク港積み出しが標準的です。まずシッパーがこのオファーを提示して、それに対して輸入業者がビッド(Bid/買い希望値段)を唱え、それに対し、カウンター・オファーが入り、再びカウンター・ビッドが入るなどして最終的な契約価格が決定されます。
従って、この実取引価格であるオファーが重要な指標となっており、相場の動向を見極める上で、とても大切です。このオファーの情報を入手するためには、通信社からの情報をはじめ、商品取引員各社でも情報を提供しているところがありますので、参考にしていただきたいと思います。
更に、このオファーの元値となる原料ゴム(USS)価格の動きも重要です。この原料ゴムとは、燻製前のアンスモークト・シートのことで、この原料価格がベースとなり、オファーが決定されます。このUSSですが、民間業者の取引価格の他に、タイ全国の数カ所にある中央ゴム市場(CRM=Central Rubber Market)においても価格が提示されています。ゴム市場の場合、金や原油市場のようなメジャーさに欠けるため、情報の入手がし難い点は否めませんが、取引の歴史が古いことや、強弱材料に対して割合、素直に動く傾向があることから、人気が集まりやすい市場でもあります。金や原油と同じように、画面右上の「取引をするならこの会社」を掲載しています。
(※)東京工業品取引所ゴム相場 http://www.tocom.or.jp/jp/souba/rubber/index.html
(TOCOMナビ 編集室)

