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シリーズ・ザ・ベーシック・オブ・コモディティ

「石油の情報の取り方」Part.2 〜需給統計と在庫統計〜

前回、国際的な石油の価格指標がニューヨーク商業取引所のWTI原油(=NY原油)であることを説明しました。この原油相場がどのような要因や材料によって変動するのかについては、さまざまなケースがあるわけですが、基本的に需給が絡んだ要因に左右されます。近年、これに当てはまる時事ニュースとして、イラク戦争、イスラエルの軍事的な動きやパレスチナ情勢、さらにイランの核開発問題など一連の中東情勢の動きがありました。これらは、石油の安定的な供給に懸念を与える要因となります。

石油の需給統計は、国際エネルギー機関(IEA)の「Oil Market Report」が最も信頼されるものとして広く認知されています。世界の原油供給と需要見通しの他に、世界の石油在庫統計あるいはOPECの原油生産実態の調査統計なども含め、定期的に発表しています。これとは別に民間統計として、石油メジャーのBP社(British Petroleum)の石油レポートなども主要な需給統計となっています。日本の経済産業省がまとめているエネルギー白書の統計にもこのBP統計が利用されています。

需給統計と並ぶ大事な統計に在庫統計があります。その在庫統計は、米国の二つの石油統計機関が発表しています。一つは米石油協会(API)、もう一つは米エネルギー情報局(EIA)です。これらの在庫統計は現地時間毎週水曜日(日本時間は木曜日)に発表されます。最近の傾向としてはEIAの統計が一般的となってきています。

石油マーケットを判断する上で基本的な需給統計と在庫統計が重要な要因となります。さらにミクロ的にも日々の世界情勢や時事ニュースなどから需給に絡んだ材料を抽出しながら、総合的に判断して行くことが大事です。

(※)IEA(国際エネルギー機関) http://www.iea.org/

(TOCOMナビ 編集室)