シリーズ・ザ・ベーシック・オブ・コモディティ
「金の情報の取り方」Part.3 〜変動要因とその情報の取り方〜
金の相場を知るには、相場がどのような要因・要素で変動するのかを良く理解することから始まります。そして、この変動要因の「情報」をどこで見つけ、なにをウォッチすればよいのかを判断することが大事です。さらに、これら情報の価格変動に及ぼす影響の度合いを見極めることも大切な作業だといえます。
相場情報は、大きく内部要因と外部要因の二つに分かれます。内部要因とは、その商品自身が持っている情報で、出来高や取組高を含めた市場内部のことを指します。金市場も出来高が平均的な数値より多くなった場合、投資人気が高くなっていることを意味します。また、出来高が短期間に大きく増加する時がありますが、その場合は必ずとは言い切れませんが、相場の基調あるいはマーケットの人気が変わるケースが多々あるので、注意して観察する必要があります。一方の取組高も、増加してくれば市場人気が高まっていることを意味します。同時に、それだけ価格の変動幅が大きくなることが多くなります。このほか、外資系ファンドの売り買いの動きも内部要因の情報として重要になります。
次に外部要因ですが、東京金には大きく二つあります。一つは指標としてのニューヨーク金相場です。このニューヨーク金相場は国際金価格の指標となっていますから、変動要因という観点では最も重要な要素です。そして、もう一つが為替です。円高であれば下げ材料、逆に円安であれば上げ材料となります。東京金の値動きを見るには、純粋な金価格と同時に、為替相場の動きの両面を考慮する必要があるということです。さらに、日中の取引時間においては、ロコ・ロンドン現物の値動きが大きな変動要因になります。
ニューヨーク金相場やロコ・ロンドン現物相場がどのような要因で変動するのかと言えば、さまざまな要因が絡み合っており、幾つかだけに特定することはできません。その要因の一つは為替ですが、原油相場の動向やその他の国際商品の値動き、あるいは株式相場の変動なども挙げられます。加えて、投機的な資金の流れや政治的な背景、要人の発言にもアンテナを張っておくべきでしょう。別な角度では、地政学的リスクを含んだ国際情勢に関する日々の情報にも気を配る必要があります。このように、さまざまな要因によって金の価格が成り立っており、近視眼的にマーケットを見るのではなく、広い視野で捉えながら総合的に判断することが肝要です。
(TOCOMナビ 編集室)

