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商品先物取引を楽しむツボ

第8回(2007年2月23日更新)

『価格を動かすもの7』

【テクニカル分析1】

テクニカル分析は古来よりさまざまな手法・技法が生み出され、また流行り廃れもあります。自分なりのテクニカル分析を開発された方もゆられるでしょうし、世界のファンドマネージャーの中には、スーパーコンピューターを使って複雑系の科学や確率統計の数学、金融工学を駆使して価格を予測している人たちもいます。価格を予測することは古今東西の打出の小槌として人々を魅了してきました。

LTCM(ロングタームキャピタルマネージメント)のショールズ博士が来日してなぜLTCMが倒産したかについて語ったことがあります。ショールズ博士と言えば、ブラック博士と並んでオプション理論を構築してノーベル経済学賞を受賞した人です。彼によれば、世界の通貨や債券をアービトラージで売買していましたが、ロシアのデフォルト(債務不履行)をきっかけとしたアジアの通貨危機により、いわゆる股裂きにあったと説明していました。売りと買いを同時に持てば、通常ならどちらかが儲かってどちらかが損をすることになるのですが、このときは両方とも大損となったそうです。売っていたものが値上がり、買っていたものは本来値上がるはずが逆に値下がりしてしまったというのです。

当時、LTCMのファンドは、高度なオプション理論を駆使してリスクをコントロールすることができるとしていました。それを信用し、世界中の資金がここに集まりました。当初は理論どおりの動きで大きな利益を出していたましたが、資金が集まれば集まるほど、急激に壊滅に向かったようです。

このファンドがつぶれたもう一つの理由は、このように資金が集まり過ぎたことによるものだと考えられます。あまりにパフォーマンスが良いと誰もが我も我もとお金を預けてきます。それを際限もなく受け入れ肥大化してしまったことで、自らを自滅させた可能性があるということです。

ところで、ショールズ博士は、LTCM倒産後、「これからどうしますか」との問いに対し、「“複雑系の科学”を勉強する」とおっしゃっていました。この“複雑系の科学”とは数年前にブームとなった“カオス理論”が原点だといわれています。オーストラリアで魚の回遊を研究していた学者が、コンピューターにその複雑な曲線を描いたら、それを数式で表すことが出来たというのがこの発端と聞きます。どんな曲線でも関係式をスーパーコンピューターが示してくれるなら、ある関係式が導き出され、その式の時間係数に次の時間を代入すれば、次に価格がどう動くか予測が可能になるというものです。世界の先端ではこのようなチャート理論が研究されています。

バックナンバー

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『価格を動かすもの11』
『価格を動かすもの10』
『価格を動かすもの9』
『価格を動かすもの8』
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『価格を動かすもの6』
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〜商品先物取引はとてもエキサイティングで、魅力的な取引です。〜