第4回(2007年1月26日更新)
『価格を動かすもの3』
【大衆人気1】
ファンドと共に、内部要因として挙げられるのが、商品に対する人気です。本来、原油や金などの国際商品の場合、国際基準としてニューヨーク価格などに対し、日本もほとんど同じような価格となるのが一般的です。
しかし、時と場合によって、必ずしもその価格の動向が一致しないケースがあります。このような値動きとなる場合、日本市場の独自の人気で左右されている、あるいは人気主導で価格が変動しているといえます。つまり、指標であるニューヨークが上げたからと言って日本の価格が上がるとは限らないということです。
また別な観点では、商品によっては日米欧の情報に量的な違いもあるようですし、豊富にあるマーケット情報を市場参加者のだれもが必ず知っているとは限りません。更に、それらの情報を消化して行動するよりも、付和雷同型の人気で価格が上下する場合もあります。
【大衆人気2】
市場の動きは美人投票に似ているというのは有名なイギリスの経済学者ケインズの言った言葉です。美人投票と言っても直感的な見た目だけではありません。審査員は彼女たちの履歴書を見て、たとえばある美女の経歴書に、学識経験が書いてあれば、彼女の瞳は急に知的に見えるでしょう。また、あまり裕福ではなく、アルバイトなどをしながら苦労して学校に通ったなどと書かれていれば、隣のきれいなお嬢様よりは、その人は何となく光って見えることでしょう。こうした背景情報も相場を動かす要因となります。ケインズは、誰が最も美人であるかというよりも、審査員は誰を美女と認めるかを考え、さらにそうした思惑をどれだけ多くの人々が共感するかを推測するのが大切だと言っています。裏の裏を読むことを薦めているのです。今日は多くの人がどのように動くかを想像することが今日の価格動向を占う一つの方法となります。
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