白金価格の変動要因
自動車触媒需要の増加
白金系貴金属(PGM)は触媒としての特性から排ガス規制の強化に伴って1990年代に需要が急増しました。排ガス規制は人口密集地であった米カルフォルニア州から議論され、1970年に大気汚染防止法(マスキー法)が提出されたことに始まり、1990年代に入ると段階的に強化されました。
自動車触媒には白金、パラジウム、ロジウムを混ぜ合わせた3元触媒が使われますが、それぞれの特性を生かし、ガソリン車にはパラジウム、ディーゼル車には白金が多く使われる傾向があります。欧州では2005年以来ディーゼル車の人気が高まり、白金の自動車触媒需要を増加させる主因となりました。
宝飾需要は乱戦模様
宝飾品としての需要面では1990年代まで日本が最大の消費国でしたが、2000年に中国に抜かれました。日本で景気減速によって売り上げが減少する一方、中国では高度成長による購買力の高まりやホワイトメタル人気の高まりを受けて需要が急増したのです。同国の白金宝飾需要は1993年に1トンにも満たなかったのですが、2002年には46トンにのぼれました。しかし、その後は白金価格高騰によって需要は伸び悩み気味となり、2004年からは代わってパラジウム宝飾品が作られるようになっています。

