原油価格と国内の事情
原油価格の動向
灯油価格は、まず第一に原油価格の動向が最大の価格変動要因となります。原油価格は石油輸出国機構(OPEC)や産油国の動向、地政学的リスク、主要国の需要の動向に影響を受けます。また、ほぼ全量を海外から輸入するため、為替相場の動向にも影響を受けます。円高は輸入価格の下落要因、円安が価格の上昇要因となります。
製油所の動向
在庫の動向や製油所の稼働率なども影響します。5月、6月には元売りの製油所の定期修理が集中します。このため、この時期は価格が上昇しやすい季節です。また、春先ほどではないものの、秋口にも定期修理は集中する傾向があります。製油所の定期修理の影響で供給が引き締まれば、価格の上昇要因となります。
需要の動向
灯油は暖房用に使われるため、夏場は需要が少なく、冬場が需要のピークとなります。冬場の需要期は夏場の不需要期に比べて5倍もの需要があります。
灯油は春先から秋口にかけて、冬場の需要期に向けて在庫の積み増しを行います。在庫の積み増しが順調な場合は、価格の圧迫要因となりやすく、積み増しが進まない場合は価格の上昇要因となります。
夏場は需要が落ち込みますが、だからといって夏場に灯油の価格が下げるというわけではありません。むしろ、夏場は原油価格やガソリンが上昇する傾向が強く、灯油価格も追随して上昇する傾向が強いと言えるでしょう。


