需給の特徴
世界の需給関係
中国やインドの急成長などを中心とした世界経済の拡大を背景に、自動車や住宅など様々な分野で利用されるアルミの需要が2002年を機に急拡大しています。また、それと同時に供給量も急速に増加傾向にあります。

供給面
アルミの新地金供給面で特に目立つのが、中国の急速な伸びであり、2000年の279万4,100トンからわずか5年で780万6,000トンへと3倍近くまで急増しました。また、電力を大量に使うアルミ独自の製造工程を背景に、水が豊富なロシアやカナダ、及びノルウェーなどが順調に伸びています。
近年では原油価格高騰による電力コスト高が圧迫要因となってアメリカでの生産が急減する一方、電力料金の安い中東のアラブ首長国連邦やバーレーンなどの伸びが目立ち始めています。
また、新地金とは別にアルミ再生地金量は消費大国である先進国が中心です。再生のために利用される電力消費は新地金と比較すると3%と極端に低いため、新地金消費量の約99%を輸入に頼る日本にとってはメリットが大きいと言われます。


需要面
先進工業国での需要が中心で、2005年の総需要は3,162万トンでした。需要面でも成長著しい中国の伸びがひと際目立っており、2004年にはアメリカの消費量を抜き世界1位に躍り出て、2005年には中国だけで世界需要の約23%を占めるに至りました。
世界全体では、中国・アメリカ・日本の3カ国で世界需要量の約半数を占めています。
産業別需要

産業別需要では国によってばらつきが見られるものの、上位3部門は輸送・建築・包装で占められています。
自動車会社各社は、エネルギー価格の高騰や環境面による配慮から軽量化による燃費向上に力を入れており、今後もこの需要の伸びが期待されています。
最近では日米欧の自動車販売の減少傾向がみられるものの、中国やインドなど新興国の伸びが相殺しています。

